2014年9月2日火曜日

Capture NX-D - 新旧ピクチャーコントロールを比べてみた

Capture NX-Dの前身であるCapture NX2 は強力なツールですが、扱う人を選ぶソフトです。
ですが、Capture NX-Dは、初心者でも簡単に扱え、自然で綺麗な画を出力する上で、最高の現像ツールとなり得ると思います。
扱いやすさは、NX2よりも上ですし、右側に配列された現像・調整ツールを順番に設定していくだけで、誰でも満足のいく画を提供してくれます。

Lightroom というAdobeのソフトも、とても強力な現像ツールではありますが、NikonがD810から提供を始めた新しいピクチャーコントロール機能のフラットに近い状態から現像、調整処理を初めなくてはならず、Nikonのピクチャーコントロールの機能は享受できませんので、初心者にはハードルが高いかも知れません。

今回は、Capture NX-Dの新旧ピクチャーコントロールの比較をしてみたいと思います。
D810以前の一眼でも新しいピクチャーコントロールは利用可能ですので、どの様に違うのか、少し見比べてみることとしましょう。

先ずは、雨降りの日に撮影した葉の写真を参考に比べてみます。
カメラは、D5200 、ピクチャーコントロールは、風景(カスタム)に設定しています。


こちらは、カメラ互換、つまり旧ピクチャーコントロールのものです。
最新のピクチャーコントロールに切り替えると・・・




最新のピクチャーコントロールにするだけで、画像が明るく鮮やかに調整されています。
特に左側の暗部を比べるとよく分かります。
ヒストグラムを見比べてみると、後者が少し右に調整されていることが分かりますね。
これを良しとするかどうかは、人それぞれですが、私個人的には好みです。


さて、続いて、最新のピクチャーコントロールにて追加された明瞭度を見てみましょう。

先ずは、旧ピクチャーコントロールのスタンダード(カスタム)です。


このままでも、コントラスト高めのくっきり画像ですが、これを最新のピクチャーコントロールで明瞭度をMaxにしてみると・・・



上品でありながら、その名の通り明瞭度のハッキリした力強い画となりました。
Lightroomの明瞭度に近い機能ですが、LightroomのMaxの方が調整域(幅)が広く、アーティスティックな画にしたりするのに役立ちますが、写真として出力する分には、NX-Dの明瞭度はMaxでも、どぎつい印象になりづらく、初心者でも安心して使える機能だと思います。


さて、続いては、同様に最新のピクチャーコントロールに追加されたフラットです。


2つ前の画のヒストグラムと見比べてみると分かりますが、色調が平均化されています。
厳密には違いますが、丁度、Lightroomの初期状態に似た感じです。
こちらの方がより彩度の低い状態です。
ここからスタートするのであれば、Lightroomでも良いかも知れません。
しかしながら、無料で、この機能すら享受できる事は非常に有難いことだと思います。

もう一丁いってみましょう。
続いても、明瞭度の比較です。
えっ?また?なんて言わないで下さいね(^_^;)
今度は、鉄オブジェクトですので、より明瞭度の違いが見比べられますので。

先ずは、旧ピクチャーコントロール、スタンダード(カスタム)からです。



続いては、最新のピクチャーコントロール、スタンダード(カスタム)に明瞭度Maxにした場合。


ド迫力な印象になりました。
最新のピクチャーコントロールにするだけで、明るさも鮮やかさもプラスされてます。
私は、こっちが好みです。
ピクチャーコントロールの設定だけも、これだけの画になります。
NX2にも、明瞭度が追加されたら良かったですね。
ただ、NX2からTiffで吐き出して、Lightroomに送れば、似たような事が出来るので不自由はしませんけど。

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